discusowl

ディスカス飼育で必要な水槽器具

飼育で必要な水槽器具は各種メーカーより多種多様に販売されています。
特に大物系の水槽器具については、一度使い始めると、なかなか交換しないものですので、環境や用途や使い勝手に合わせて購入しましょう。
ここでは一般的に良く使用されるものを例にあげます。

1.水槽

2.水槽台

3.濾過

4.エアー

5.ヒーターとサーモスタット

6.各種お道具

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.水槽

水槽は、材質も大きさも様々です。自分の家の環境にあったもの、用途等、よく考えて購入し、使用しましょう。
また、水槽の大きさに応じて飼育できる魚の数も違ってきますので、よく考えて選びます。
ガラス製のふち無水槽は外部濾過のみが使用可能です。ふち有は上部濾過・外部濾過どちらも使用可能です。
アクリルは上部濾過・外部濾過どちらも使用可能で加工も可能ですが、お手入れの面で表面が傷つきやすいのが欠点です。
なお、大型サイズの水槽を設置する場合、床下補強が必要です。

水槽の材質の特徴

水槽の材質

利点

欠点

ガラス製
(ふち有・無)

傷つきにくい。湾曲しにくい。 

重い。割れると粉々になる。

アクリル製

軽い。加工ができる。透明度が高い

側面が湾曲しやすい。表面が傷つき易い。ガラス製より割高。(大きさによる)

水槽の大きさと飼育できる匹数 (幼魚:全長5cm〜7cm、未成魚:全長8cm〜12cm、成魚:全長13cm以上)

水槽の大きさ(名称/幅×奥行×高さ)

水量

飼育可能な匹数

45cmサイコロ水槽

45cm×45cm×45cm

90

幼魚:約9匹、未成魚:約5匹、成魚:約3

60cmレギュラー水槽

60cm×30cm×36cm

60

幼魚:約6匹、未成魚:約3匹、成魚:約2

60ワイド水槽

60cm×45cm×45cm

120

幼魚:約12匹、未成魚:約6匹、成魚:約4

90cmレギュラー水槽

90cm×45cm×45cm

180

幼魚:約18匹、未成魚:約9匹、成魚:約6

120cmレギュラー水槽

120cm×45cm×45cm

240

幼魚:約24匹、未成魚:約12匹、成魚:約8

ガラス蓋

ガラス蓋は必ずつけた方がいいでしょう。セットで付いている商品もあります。
何かの拍子に驚いて飛び出すこともあり、その場合、軽い蓋だとズレてその隙間から飛び出してしまうこともありますので、ライト等で
上からおさえる、または重い蓋をつける等の工夫をします。ただ、ふちなし水槽の場合は、留め金が不安定なので、重い蓋はつけない方がいいでしょう。

蛍光灯

蛍光灯は水槽セットで購入した場合、ついてくる場合が多いです。
ディスカスはそんなに明るさを必要としないので、点灯は1灯のみでOKです。
また、蛍光灯の色については、いろいろな種類がありますので、自分のディスカスの色に合った蛍光灯を選ぶのがオススメです。
色によって、ディスカスの色が映えて見えるので、自分の好みの色の蛍光灯を見つけて下さい。
幅広く適応するのは、ちょっとピンクがかった蛍光灯の色がよいでしょう。

バッグスクリーン

接着方法はいろいろありますが、一番簡単で安心なのは、両面テープで張る方法です。
なるべく細めの両面テープを使用するときれいに貼ることができます。
アクリル水槽であれば、アクリル用の両面テープをお勧めします。普通の紙用の両面テープだと亀裂が入る恐れがあります。
蛍光灯と同様、バックスクリーンによって、ディスカスの色の映え方が変わってきます。
赤系のディスカスならば、バックスクリーンは単色であれば緑・青。青系のディスカスであれば、バックが黒がオススメです。
また最近は少なめになってきていますが、水草がプリントされたバックスクリーンもきれいです。
これも人によって好みが違いますので、自分好みのものを見つけて下さい。
またふち無水槽、アクリル水槽等そこが透明の場合、下に白い板を引くとディスカスの色が鮮やかにみえます。

2.水槽台

水槽台も各種メーカー、素材等、多種多様です。
木製と鉄製のものがあり、また形も棚のようになってたくさん置けるタイプから、キャビネット式でインテリアに配慮したタイプもあります。

水槽台を購入する場合も、一度使い始めるとなかなか交換は難しくなるので、将来、水槽をどれだけ置くか、使い勝手、配置場所等もよく考慮して購入しましょう。また、総重量についても検討が必要です。
また、必ず平らな場所に設置し、作業が行いやすい場所(給水・排水し易い場所)・コンセントがすぐある場所・気温変化が少ない場所等、良く考えて設置するとよいです。

3.濾過・ろ材・ウール

上部濾過

水槽上に設置して使用する濾過のことです。各種メーカーから出ており、使えるのはふちのあるタイプの水槽のみです。
よく水槽3点セットなどで付いてくるタイプで、初心者でも簡単に組み立てしやすいですが、ろ材の量が外部濾過に比べあまり入らないのが欠点です。
ろ材をいれ、その上にウールマットを引いて使用します。

=ウールマットの加工方法=
ウールマットは、市販のものだと厚すぎてろ材に酸素がいきわたりにくいので1/3に裂いて使用します。四つ角を三角形にハサミで切り落とし、ところどころに×印の切り込みをハサミで入れると、ろ材に酸素が通りやすくなるので、濾過バクテリアが活性し易くなります。

外部濾過

本体を床に設置して、使用することから、その分のスペースを必要とするが、ろ材の容量が多く入る為、濾過能力が高い。
設置は、水面より低いところに本体を設置しないと稼働できないことと、上部濾過より少々高値なのが欠点です。
その他、濾過は色々ありますが、ディスカス飼育はベアタンク(水草も底砂もひかない状態)での上部濾過か外部濾過が一般的で飼育がし易いです。
ただし、ひとそれぞれの好みもありますので、ご自分が理想とする水槽レイアウトを目指せばいいと思います。

4.エアー

初心者の方は、上部濾過ならば大丈夫と設置しないケースも多いですが、上部・外部濾過とも設置は必須です!!

上部濾過でも外部濾過でもエアーは必ずして下さい。
エアーポンプにエアーチューブをセットし、先にエアーストーンを装着して使用します。これらも各種メーカーから出ており、様々です。
エアーストーンはなるべく細かい泡の出るタイプを使用し、なるべく水槽底面にエアーストーンがくるように設置します。
エアーは勢いが良ければいいというものではなく、どれだけ細かいエアーの泡が水中に長く滞在できるかで違ってきます。

5.ヒーターとサーモスタット

ディスカスは28度以上で飼育するため、必須です。
サーモスタットにヒーターをセットし、サーモスタットが飼育水槽内の水温をセンサーで感知し、設定温度より低ければヒーターを稼働させる仕組みです。
ヒーターについては、パッケージに書いてある水槽の大きさよりもちょっと容量が大きいものを使用すると、ヒーターが稼働してもすぐ水温上昇するため、つきっぱなしにはならず経済的でかつ、消耗しにくくなります。
また、夏場は水温が下がらないので大丈夫ですが、水温が下がりやすい冬場はサーモスタットが壊れてヒーターが稼働しない・逆にヒーターの寿命等でヒーターが稼働しない等の事故が起きやすいので、冬に入るまでに点検及び交換しましょう。
安全策として、サーモスタットを1つの水槽に対して2つセットすると安心です。1つが壊れたとしても、もう一つでカバーできます。
また、ヒーター事故の安全策としても、サーモスタットのヒーターコンセントの差し込み口が2個口タイプのものを使用し、2つヒーターをセットすると片方のヒーターが壊れてももう一つでカバーできます。なお、サーモスタットにつなげることができるヒーターの最大ワット数については、パッケージ等に記載されていますので、そちらでご確認ください。

6.各種お道具

・バケツ・・・水換え用・魚の導入時等いろいろに使用できるので、2種類くらいの大きさをそろえると便利です。
        ため水をすくうのに使用するバケツは、別に確保が必要です。

・水槽内ゴミ取りのポンプ・・・形状はいわゆる灯油ポンプの形です。アクア用品用のものが販売されています。

・水温計・・・飼育水槽内・ため水水槽(タンク)内の水温を測ります。デジタル式・昔ながらの目盛式・サーモスタットと一体型色々です。

・網・・・魚を掬うのに必要です。大中小とそれぞれ大きさがあります。

・スポンジ・・・水換え時に水槽内のヌメりを取り除くのに使用します。

・PH計・・・飼育水や溜水のPHを測ります。デジタル計のものが便利です。

・検査薬・・・飼育水の毒素(アンモニア・亜硝酸・硝酸塩)を測ります。毒素は水の見た目では分かりにくいので、毒素が出やすい
        濾過立ち上げ期等にとても便利です。

inserted by FC2 system