ディスカスを迎えよう!


ディスカスを購入するお店、購入したいディスカスの種類や匹数が決まったら、いよいよおうちの水槽へ!
ここでは、ディスカスを迎え入れる準備からディスカスの迎え方まで方法をご紹介します。

トリートメント水槽を用意する 水合わせ(水温→PH→導入) トリートメント 本水槽へ導入





まずは、水槽をセッティングして、ディスカスを迎える準備をします。
まず、トリートメント水槽で2週間程度トリートメント後、本水槽で飼育開始します。
トリートメント水槽に必要なものは、エアーとヒーター、サーモスタットだけ。
まず水をはり、エアーとヒーター・サーモスタットをセッティングします。サーモスタットのセンサーとヒーターはなるべく水槽内で離しておき、なるべく底面のように水面から出ないよう、気を付けた配置をします。24時間エアーをかければ塩素が抜けた酸素たっぷりの良い水ができるので、そこにディスカスを入れます。




いよいよディスカスをお迎えです。最初は「トリートメント水槽」に入れます。必要性については「3.トリートメント」を参照
水槽に入れる前に「水合わせ」をしましょう。
袋の中の水の水温とPHを合わせてあげる作業です。以下の手順で行います。

1.水温を合わせる
袋の口を開けると酸素がもれてしまうので、パッキングされた状態のまま、トリートメント水槽に浮かべます。

2.PH合わせ
水温が合ったら、PHを合わせていきます。まず、PHはデジタルPH計で飼育水槽と袋内のPHを測ります。
袋の口を開け、エアーチューブを使ってサイフォンの原理でトリートメント水槽の水を袋内に注入していくか、もしくは紙コップで5〜10分に1回飼育水槽を入れ、袋に満水になったら、袋内の水を捨て、飼育水槽とのPHが0.5以下になるまで続けます。
【注意】
もし、袋が破れていたり水が漏れている場合は、すぐにバケツ等に移して行います。
酸素が漏れ、水が白濁している場合は、体から粘膜が出て、水がかなり汚れ、PHもかなり低い場合があります。その場合は注意が必要ですので、すぐ購入店へ連絡を取り、問合せしましょう。


3.導入
水合わせが終了したらいよいよ導入です。なるべく袋の水はトリートメント水槽に入らないよう魚を優しく入れます。

4.導入当日のえさやりについて
当日はえさを与えません。
ただし、稚魚や幼魚の場合は順応性が早いので、半日経過後、欲しがるようなら与えても構いません。



いよいよトリートメント開始です。
トリートメントが必要な理由は @菌・寄生虫を持ち込まないため=病気の予防 A新しい環境への慣らし B個体のくせや特徴を覚える のが主な理由です。
トリートメント方法は、いたって簡単です。毎日ガラス面のヌルつき等しっかり掃除し、全換水し、えさをたくさん食べさせてフンを出させます。
おなかの中の古いバクテリアをフンと一緒に出させ、新しいえさによる新しいバクテリアに作り変えます。おなかの中の古いバクテリアを全て出し切ればトリートメントは終了。
トリートメント期間はだいたい約2週間〜1か月位行うと安全です。大事なポイントはすぐに薬を使わないこと。薬を使うとNGなこわい「ディスカスエイズ」という感染症の病気もあります。
最後に、グリーンFゴールドで薬浴もしくは塩で塩浴し、24時間以内に何も異常が起こらなければ合格です。





いよいよ、飼育水槽のろ過をセッティングして、ディスカスを迎えます。
飼育に必要な標準装備は、ろ過・エアー・ヒーター・サーモスタットです。

【ろ材は何を使えばよいか?】
当店でオススメしているのは、エーハイムのサブストラットプロです。
 

リング状のろ材でもよいのですが、リングは立ちあがりは早いですが、目詰まりし易いので、使用割合は全体の0〜30%程度が理想です。
リング状のろ材に比べてボール状のろ材は表面面積が広い上に、サブストラットプロは表面がゴツゴツしているため、ろ過バクテリアが定着し易いのがメリットです。

【ろ過の設置方法】
外部ろ過の場合
エーハイム等、外部ろ過の場合は、ろ過の中にはろ材のみで大丈夫です。
スポンジやウール等を入れる場合は、マメにメンテナンスが必要となります。
上部ろ過の場合
上部ろ過はろ材+ろ材の上にウールのみでOKです。
ただし、市販のウールは厚いので、縦に2〜3枚に裂き、向こう側が透けるくらい薄くします。そして、四つ角をそれぞれ三角形に切り落とし、ところどころ×印の切り込みを入れ、ろ材が空気に触れ易くします。こうすることで、ろ過バクテリアが活性化し易くなります。

【エアーの設置方法】
なるべく細かいタイプのエアーが出るものを選び、底面からエアーをかけるようにします。
水槽の新規立ち上げ期は、必ず毒素が出るので、エアーを通常よりも一つ多めに設置し、酸素が多く取れるようにします。

【ヒーターとサーモスタットの設置方法】
ヒーターとサーモスタットのセンサーは離して設置します。特にサーモスタットのセンサーはなるべく底面か底面近くに設置します。


 
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