ディスカスを飼おう!


ディスカスは、ワイルドディスカス、ワイルドディスカスF1、国産改良種、ペナン系改良種、ドイツ系改良種等、様々な種類があります。
ここでは、失敗しない上手なディスカスの選び方について説明致します。
ご自分のディスカス選びの際の参考にして下さい。

信頼できる専門店を見つける 健康な個体を選ぶ 大きさと匹数を考える ディスカスの種類を考える 水槽のレイアウトとタンクメイトを考える



まずは、ディスカスを選ぶ・・・といっても、ホームセンター、通信販売専門店、量販店、専門店 色々ありますよね。
どんなお店からでもディスカスは購入できますが、ディスカス飼育に慣れていない場合は、「相談できるお店」を探しましょう。
できれば、緊急時のトラブル等に連絡が取れるショップであればベストです。
ディスカス飼育で飼い主がヒヤヒヤするのは、犬や猫でもそうですが、大事なペットにトラブルがあったとき。
そんな時に気軽に相談に乗ってくれるショップがあれば鬼に金棒です。
ディスカスを色々探す際に、ショップの店員さんともお話をしたりして、ご自分が話し易いな〜と思うお店もピックアップしましょう。
ディスカス飼育初心者の場合、ディスカスの病気治療・ディスカスの飼育方法についてアドバイスをショップからもらえると安心できると思うので、
ディスカス販売専門店やディスカス販売専門店の通販等の利用がよいかもしれません。
当店でも、ディスカス飼育やディスカスの病気治療についての相談にもしっかりと対応しておりますのでお気軽にご連絡下さい。




次はいよいよディスカスのセレクトです。
でも、どういう個体をセレクトしたらよいかがわからない!という方のために、健康なディスカスの選び方を説明致します。
下図は当店で販売しているワイルドディスカス(ジャタプー産:21cmサイズ)を例にして説明しています。
【ポイント1】目の大きさ・輝きに注意!
目の大きさは年齢を表します。基本的に、歳を取ると大きくなっていきます。
体が小さいわりに目が大きいと感じられる個体は、ストレス・病気のために成長がストップした可能性があります。
また、目は左右対称で形がまん丸、目の輝きがしっかりしているディスカスをえらびます。

【ポイント2】ヒレに注意!
背びれを写真の様に広げて堂々と前に寄ってくるディスカスを選びます。
ふちで小さくなっているディスカスは体調があまりよくないか、怯え易いタイプの可能性があります。
また、背びれ・胸鰭・尾びれ共、ふちが白く溶けている、ガタガタになっている個体は病気の可能性が高いので、ヒレに透明感がある個体を選びます。

【ポイント3】エラに注意!
エラが欠けていたり、片方だけ閉じている、フグみたいにエラがガバッと開き過ぎて中の白いヒダが見える様な個体は避けましょう。

【ポイント4】体色注意!
全体に黒っぽく体色が悪かったり、水槽の隅でじっとしている個体、体から白い蜘蛛の糸の様な粘液を出している個体は避けましょう。

【ポイント5】できもの、穴に注意!
頭部に穴が空いていたり、ニキビができている個体は避けましょう。

【ポイント6】痩せ具合に注意!
斜め後ろから見て、目の上が角ばっていたり、背びれを閉じたり、尾びれを閉じた横長の個体は避けましょう。体調不良の可能性が高いです。

【よく出る用語の説明】
 ○バーチカルストライプ・・・上図に出ている黒い縦線のこと。ワイルドディスカスに近いほど出現し易く、緊張すると出るが、病気ではありません。
 ○ホリゾンタルライン・・・横線の模様のこと。出方がほぼ100%ならフルライン、それ以下はセミラインと言う。ラインがつながる場合もある。
 ○金目・・・上図の個体は赤目。それに対して、目の色素が薄く赤色でないものを「金目」という。ヘッケルディスカスは金目である。遺伝し易い。
 ○Y字・・・バーチカルストライプの一部が二股になって英語の「Y」の様になっていること。
 ○センターバー・・・ヘッケルディスカス同様、体の中心のバーチカルストライプが1本だけ太くなって、常に見える個体を指す。




飼育するディスカスの大きさと匹数をご自分の水槽の大きさから考えます。
成魚は1匹当たり30L、未成魚は15L、幼魚は10Lが大体必要な水量です。(詳細) ただし、ろ過環境にも左右されます。
また、7cm以下の小さな幼魚は、5匹〜10匹程度まとめて飼育した方がスムーズに飼育し易いです。
なお、既にディスカスを飼育されている場合は、現在飼育中のディスカスよりも大きめの個体を購入された方が導入し易いです。
必ず先住魚>新魚という力関係に最初なるので、大きさが違いすぎる場合は良いですが、一回り〜二回り程度の大きさの違いの場合、新魚の
サイズの方が先住魚よりも大きい様にしてあげると、大変馴染み易いです。環境に関してはショップの方に相談されるとよいかと思います。




基本、好きな種類のディスカスでOKです。
よく、改良種はPHが高めでもOKで、ワイルドディスカスはPHが低めでないと飼育できないという話も聞きますが、慣れですので、改良種でも
ワイルドディスカスでも、PHが低めでも高めでも問題なく飼育できます。ただ、ディスカス自体の好みを言えば、酸性=PHが低めを好みます。
また、「ワイルドディスカスやワイルドディスカスF1を飼育するのが初心者には難しい」というのは真っ赤なウソ。きちんとお店でトリートメントされた健康状態に問題のないワイルドディスカスならば、初心者でも問題なく飼育できます。
当店のワイルドディスカス・桜吹雪・アポロンは、寄生虫駆除のトリートメントもしっかり行い、ホルモン剤による色揚げは全くしていないので、ディスカス飼育初めての方が飼育されても安心して楽しんで頂けます。

 


ディスカスの場合、タンクメイトや水草水槽等、レイアウト水槽は飼育し易い飼育しにくいかと言えば、何もないベアタンクの方が飼育し易いです。
ただし、これは飼育者がディスカス飼育が目的で、ベアタンクかそうでない方法か迷っている場合です。
水草水槽で飼育したい、他の小魚類と飼育したいという希望がある場合は、飼育すればいいと思います。
ただ、その場合、以下の点を理解した上で飼育しましょう。

  1.掃除屋としてプレコをタンクメイトにする必要はなし
  ⇒水槽掃除屋として、プレコをタンクメイトにする必要はありません。プレコは種類によって、またタンクメイトとして適した種類と言われていても
     個体差があり、中にはディスカスをなめてしまって困ってしまう例もよくあります。 一概には言えませんが、ベアタンクで毒素がない正しい
     水質ならば、プレコがいなくても、コケはそんなに生えません。コケが生える場合、亜硝酸、硝酸塩等の毒素が出ている場合が多いので、
     掃除・水換えを行いましょう。

  2.水草や流木は導入前にトリートメントが必要
  ⇒生体はもちろんのこと、水草や流木にも菌や寄生虫が付着して水槽に持ち込んでしまう可能性がありますので、トリートメントをしっかり
     行います。

  3.ディスカスの場合、高温治療をする場合があるため、水草・プレコと一緒の場合は薬浴時に注意が必要
  ⇒ディスカスが病気になり、高温治療を実施する場合は、水草やプレコ等底物系や小魚類の魚は高温治療に耐えられない場合が多いので、
     隔離が必要な場合があります。水草はほとんどダメですが、底物系や小魚類の場合、合わせて薬浴する場合、注意が必要です。

  4.底砂をひいた場合、残り餌が残りやすいので掃除が面倒
  ⇒どうしても底砂の中に残り餌が埋もれてしまったり、掃除が行き届かずコケが生えやすくなるのでマメな手入れが必要になるかもしれません。

 
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